鈴虫の音色をのせて冷たい風がわたっていきました。
既に秋はないと言われて久しいのですが、日中はともかく、朝な夕なに秋の気配を感じています。
一年前の北海道ツーリング時には、大雪山が冠雪していて錦秋ともいうべき美しい紅葉をまとってお出迎えしてくれました。良き旅人たちとの出会いもあり、今にして思えば本当に宝物のような旅でした。
さて、今年は地元で迎える秋です。
そろそろ野良猫が生んだ子猫たちがその辺りの茂みから顔をださないかなぁなんて思いつつ、ホームセンターで買った子猫用のえさをポケットにしまって、いつものウォーキングに出かけました。
風は既に冷たく、日暮れは早く、まさに秋の気配です。
そして家々に灯る明かりの中から聞こえてくる人々の笑い声や、夕飯の香り。
私は独り者なので、そうした家庭の温かさのようなものが心に染みます。
いろいろと物思いにふける秋の夕暮れでした。