北九州の片隅に、度重なる病魔に耐えながら貧乏で底辺な暮らしを営むおじさんがいました。
おじさんはあるとき夢を抱きました。
パソコン欲しいなぁ・・・
最近は安くなったといえ、貧乏で底辺なおじさんには高嶺の花です。
そんな時、ネットで29,800円のノートPCを見つけました。
おじさんの心は惹かれましたが、約3万円といえば、一か月分の生活費です。
3時間ほど悩みましたが、おじさんは意を決して買いに行きました。
それが、THIRDWAVE VF-AD4Sでした。
https://www.dospara.co.jp/TC276/MC10232-SN3574.html
しかしそれはお店の人も及び腰になるほど、高スペックPCとは言えません。
おじさんは、店頭で今一度スペックを確認しました。
Celeron N4120、メインメモリ4GB、eMMC64GB・・・
おじさんは、ITパスポートを持っています。ある程度の目利きと改造の知識もあります。今回は持ち歩きありの普段使いがコンセプト。web閲覧とワープロ打ち、たまにブログ更新が目的です。
OK!必要十分!
そう判断し購入。やがて納品されたAD4Sくんは、それなりに頑張って動いていました。初期不良もなく、指紋認証もCOOLで、しかもWindows11Proです。
しかし、いかんせんeMMC64GBでは、やがて限界が来ます。
そこで安いmicroSDカードを買って、そこにドキュメント・ダウンロード・ピクチャ・ビデオ・ミュージック等のフォルダを移しました。(OneDriveのからみがあって結構大変でした)
それでも、残り20GBもありません。大きなwindowsアップがくればたちまちピンチです。
そんなある日、おじさんはAD4Sくんのお腹にM.2 SSDの蓋があることに気づきました。
これは・・・
そう思ってネットで調べると、どうも増設スロットというか上位機種用のスロットがあるようです。
これだ!
おじさんはそう思い、M.2 SSDをamazonで調べました。
規格はSATAです。PCIeではありません。
SATAなら、きっと安く買えるはず!
そう思いながら探していると、日本メーカーが販売する手ごろなメモリを見つけました。
WINTEN SSD 256GB M.2 2280 SATA 5年保証
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B099MM3JHP/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o00_s00?ie=UTF8&psc=1
価格も、頑張れば手が届きます。さっそく注文し、到着を待ってパワーアップ大作戦の開始です。
256GBのメモリを取り付け、フォーマットとか面倒なことはせずに、ディスク管理でGPTを選択・OKしただけ。
さて、要はCドライブをクローンすればいいんです。
過去に「これDo台」を使ってHDDバックアップクローンを何台もつくってきましたので、頭の中にイメージはあります。
しかしeMMCは直付けのはずですから取り外しできません。M.2SSDも内蔵した状態でクローン作製することになりますから、クローンソフトが必要です。どのソフト(しかも無料で!)がいいか、調べました。
EaseUS Todo Backup
なら、日本語対応で、しかも64GBから256GBへの変更も問題ないようでした。しかしながら現在の無料バージョンではクローンできず、3,000円ほどの製品版が必要です。
これ以上の出費は生活にかかわるので、さらに調べると
MiniTool ShadowMaker
https://jp.minitool.com/backup/system-backup.html
なら無料版でクローンできるようです。
と、決まったところで、問題点が二つ。
ひとつは、BIOS上でOSの選択をどうすればいいのかという問題です。
クローンなら同じCドライブになるからなぁ???
と思い、AD4Sくんをネットで調べました。
bootディスクは、Windowsブートマネージャーというものが仕切っているようで、BIOSでも他に選択肢はないようです。変更できません。迷いに迷った末、どんな動きをするか分からないならとWindowsブートマネージャーを「disable」にして、クローンに挑みました。(結果的にこの処置が正しかったのかどうかはわかりません)
ふたつ目は、64GB→256GBに変更してクローンを作成した場合、その差額の192GBが未フォーマットの状態で宙ぶらりんにならないか。ということ。windowsで未フォーマット部分をボリューム化できるとはいえ、それではCドライブが64GBのままで、今回の目的を達成することはできません。この問題については、amazonのレビューでMiniTool ShadowMakerならまるっと256GB化できるという記事を見つけましたので、とにかくやってみることに。
MiniTool ShadowMaker無料版をDLし、インストール。
操作は簡単。ソースボリュームを選択し、ターゲットボリュームを指定するだけです。
約40分ほどの後、クローンは成功。再起動。
すると、なんということでしょう。
見事に256GBのまま新しいM.2SSDがCドライブになっていました!
eMMC64GBはオフラインとなっています。
ありがと~
日本を始め世界の技術者のみなさま!本当にありがとう~!
差額分も含めてまるっとCドライブにしたり、最適ドライブをCドライブにしたり、みなさんが良かれと思ってやってくれたことが、北九州の片隅にひっそりと生きる貧乏で底辺なおじさんの夢をかなえてくれました。
正直こんなにうまくいくとは思いませんでした。
おかげさまで、3万円ちょっとの投資で夢のPCが手に入りました!
おまけにちょっとワンテンポ遅れていたAD4Sくんの挙動も、M.2SSDのおかげでサクサクです。ちょっとしたPCと何ら遜色ありません。しかも、256GBに増えたことで4GBのメインメモリを補完する仮想メモリを大幅に増やせます。最大24GBを仮想メモリに割り当てました。
また、たぶんおそらくですが、もし256GBがヘタレたら物理的に取り外せばまたeMMCがCドライブとして認識されるでしょう。まさに理想のコールドスタンバイです。
ほんとうにありがと~!!
チョー幸せです!
では、また。
*もし、この記事を参考にチャレンジされる方は、くれぐれも自己責任でお願いしますね。