くまもとラーメンといえば、こむらさき、黒亭、大熊、さらにはくりーむしちゅーで有名な大黒など老舗から有名店、人気店がひしめきます。
源は久留米発祥のとんこつラーメン。それが玉名に伝わり、熊本へと伝播しました。
今回は、1955年創業の桂花本店へ行ってきました。
私は若い頃東京に住んでいましたので、新宿のあの狭い二階建ての店に何度か通いました。
その、本店です。
熊本市役所の横、というか、近くです。歩いても1分くらいの繁華街にあります。
世界最大のラーメンチェーン「味千ラーメン」の師匠筋にあたるお店です。
今は味千に買い取られ、そのグループです。屋号を残したあたりが、弟子にあたる味千ラーメンの心意気というものかも知れません。
お店に入って食券を買って席に座ると、先ずはプーアール茶がお出迎え、なんともふくよかでうまいお茶です。これならきっとラーメンの油をきれいに流してくれるでしょう。
割りばしも紙袋に包まれていて、コロナのご時世にはありがたいです。お茶といい、割りばしといい、細かな心配りはうれしいですね。
やがてラーメンの登場です。
見た目のぎらぎらからは、ちょっと印象が違うようなまろやかなスープで、やや焦がしてあるような感じからの、よ~く確かめると、あっさり目でコク深い味わいです。くまもとラーメンの特徴であるフライガーリックは隠し味程度。
麺は噛み応えのある太麺。
様々な具材の中でも特筆すべきは、まるでハムのようなチャーシューでしょう。
しあわせ感じる具材のハーモニー、焦がし目コク深スープ、太麺と、昔ながらの味わいは、まさに老舗にふさわしいくまもとラーメンの源流のひとつと言えます。
では、また。