「親孝行したい時には・・・」
と言いますね。
今日は母の誕生日です。88歳。記念の米寿です。
何か母の好きなものでも・・・と思いましたが、何が好きだったか思い出せません。
晩酌はビールだったなと、思い出し、最近発売された昔ながらのアサヒビールを買いました。
普段は100円程度のトップバリュー発泡酒しか買えないので家計には大打撃です。しかし節目の米寿なのだからと、さらに奮発して刺身やらも仕入れてきました。
母の影膳も準備して・・・
もちろんケーキも!
乾杯です。
思えば母が亡くなってもう40年にもなります。
うちは母子家庭で、たいして裕福ではありませんでしたが、それでも母は私と兄を懸命に育てようとしてくれました。
小さい頃、手を引かれて夕暮れの川原を散歩した思い出や、大晦日には3人で川の字になって寝た思い出は私の宝物です。
しかし、私が反抗期真っ盛りの頃、卒中で突然亡くなりました。
あの頃の私は、言いつけは聞かない、家の手伝いはしない、勉強もしないで、母は、悲しそうな面影を私に残したまま亡くなりました。
どうしてあの時私は・・・
そう思うと、折に触れ涙が溢れ出し、乾くことがありません。
その悔恨という苦い重荷を私は一生背負うのでしょうね。
今の私なら・・・
なんて思ってみても、全ては
「親はなし・・・」
なのです。
母の好きなものすら思い出せない親不孝な私ですが、おかげさまで底辺ながらなんとかまっとうに生きています。
おかあさん、誕生日おめでとう。そして、ありがとう。
そんなことを思う今日一日でした。
では、また。