翌朝、ペンションを出発し、麓郷の森へ向かう。
有名な話だが、丸太小屋は焼けておらず現存する。
以前は無料で見学できたが、現在は有料施設となった。維持管理から考えて無理もない。しかし、布団セット500円ほどのお金もない無職の私はやはり外から見てるだけ。
その後、富良野駅へ。ここは冬の旅でも来たし、過去に何度も来たことがある。
北の国から全盛時は、そのテーマ曲が流れていたが、今はそれもなし。
ここでちょっと思い出した。
最北端へと話は戻るが、以前そこのお土産屋さんでずっと流れていた「宗谷岬」のうたも今は外では流れておらず、店内で控えめに流れていた。
駅近くのGSで給油し、いよいよ札幌へと向かう。
道を間違って反対方向に走っていたが、正しい道に戻って、国道38号から道道135号へ。さらに国道452号へ合流し道道116号から三笠市へ。135号は良い路面状態だが、452号はつぎはぎやわだちが目立つ状況だった。
札幌の宿はユースホステル。16時にはチェックインした。
バイクは4~5台ほど屋内駐輪でき、駐車場も広い設備の整ったユースだった。
一人ひとりベッドがあり、その周りを病室のようなカーテンで仕切ることができる。
札幌ではひとつ楽しみがあった。
私は5月から9月にかけて職業訓練校に通っていたが、その時の仲間一人の実家が札幌で、旅行の期間ちょうど札幌に帰っているとのことで飲み会の約束をしていた。
19時にニッカのネオン前で合流し、友人も一緒に楽しいひと時だった。
うまいカキをごちそうになりました。
ありがとう!
翌日。
札幌連泊の予定でこの日は自由行動と初めから決めていた。
友人は社長らしく札幌の得意周りをしたあと、千歳の親せき宅に泊まるという。
私は降りしきる雨の中、市電に乗って一周したり、狸小路を散策したり、駅にお土産物を買いに行ったり。職訓校仲間おすすめのラーメン屋へも行きました。やっぱり札幌の味噌ラーメンはうまい!
翌朝。
10時にチェックアウトなので準備をしていると小樽のフェリー会社から連絡が。
折り返し電話してみると、何とフェリーが台風崩れの低気圧の影響で5時間遅れるとのこと。21時舞鶴着の予定で予約していたが、そうなると深夜2時くらいのチェックインとなるから、そのまま泊まらず走ろうということになり、ホテルへキャンセルの連絡を入れる。その節は大変ご迷惑をおかけしました。
で、それまでの好天がまるでうそみたい、もしくは借りを返せと言わんばかりの雨の中、小樽を目指す。
小樽では、名物のすしと、駅ナカのから揚げ、それから運河が目標。
とりあえず寿司屋通りと言われる辺りに行ってみたが、ピンとこなかったので、駅へ行ってみることに。
駅前にはバイクをとめて良さそうな場所があった(無料!)ので、そこにとめてレインコートを脱ぎ、散策する。
寿司の店とから揚げ店を見つけ満腹になったところで運河へ行ってみる。
相変わらず観光客が多かった。
それから、フェリー出航まで時間がたっぷりあるから、余市のニッカまで行ってみることにした。
途中強風にあいながらもたどりついて、正門の前で写真を撮った。
私はそれだけのつもりだったが、友人が中に入ろうというので駐車場へ回って見学した。中は日本ではないような景観だった。スコットランドの理想を追求した情熱を感じる。
それから小樽へ戻り、天然温泉オスパで時間をつぶすことにした。
入湯料だけで深夜1時まで滞在できるというありがたい温泉だ。
1時以降はフェリーターミナルへ移り時間をつぶし、出航は結局早朝4時だった。
-その8(最終回)へ続く-