熊本は火の国ってよく言われますが、水の都と呼ばれているのもご存じですか?
阿蘇地方に降った雨が20~50年もの時間をかけて地下を流れ熊本の平野部に湧き出ています。時間をかけた分、濾過され磨かれ、甘くてうまい水(軟水)になります(個人の感想です)。熊本市の上水道はほぼこうした伏流水を水源にしています。興味がおありなら、サントリーの「天然水 阿蘇」をお試しください。熊本市の南の嘉島町が採水地です。
で、今回は水にまつわる旅でした。
気まぐれに出かけたものの、結果そうしたところに行ってきました。
先ず立ち寄ったのが、伏流水が湧き出る江津湖公園。
戦国武将の加藤清正が入国し、領国経営にあたり川塘を築いて水害の少ない大きな湖になったと言われています。
現在では市民憩いの公園として整備されています。
ここは確かヘラブナ釣りで有名だったと思います。
さて、江津湖畔から加勢川沿いを南へ進み国道266へ。すぐに国道445に乗り通潤橋のある山都町(旧矢部町)へ。1時間ほどの道のりです。
今は九州中央自動車道(無料区間)もあり便利なのですが、あえて国道を行きました。
通潤橋といえば豪快な放水が有名ですが、なにせ気まぐれ旅ですから、放水予定日ではありませんでした(通潤橋のHPに放水予定日など記載されています)。
通潤橋は江戸時代末期の1854年に造られた石造りの水道橋で国内最大級であり国指定重要文化財です。水のない台地に水を通すため、惣庄屋(現在の町長?総代表?)の布田保之助さんが建設しました。おかげで台地はうるおい水田がつくられました。みんな大助かりですね。
ちなみに、前年の1853年はペリーが来航しました。世の中大変な時に、世のため人の為、こんな立派な施設を造ったんですね。
私は小さい頃来たことがあり、昔と変わらぬ姿を目にしましたが、実は2016年の熊本大地震で導水管が痛み、2018年熊本豪雨では写真右手の石垣部分が大規模崩落したそうです。
その都度、関係者の皆さんの努力によって復旧したのです。
これからもずっと変わらぬ姿でいて欲しいですね。
走行距離 403km
平均燃費 18.2km
通潤橋の駐車場は無料ですが、橋の上に登るには大人500円かかります。
放水予定日しか登れないと思いますのでHPなどでご確認ください。
では、また。